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ようこそ社会学類へ

ようこそ社会学類へ
社会学類長 明石 純一
社会学類は、私たちが生きる社会を多角的に認識し、総体として把握するための能力を身に付ける環境を提供しています。社会学類は四つの主専攻、すなわち社会学、法学、政治学、経済学から構成されています。その個々の学問のルーツや基礎的な考え方を知ることから、社会学類での学びが始まります。社会科学の幅広い思想や理論に触れ、分析の方法を知り、研究実践への準備をまずは進めるのです。異なる学問を横断的に学ぶこと、月並みな言葉で表せば「学際性」を重んじることの重要性は、言うまでもありません。隣接しながらも性格を異にするディシプリン(専門分野)に根差した事象の見方、語り方を覚えることは、極めてエキサイティングで高度な知的体験であることを、私は強調します。
挙げればきりがないほどの未解決な社会的課題を抱えるに至った現代は、先行きも不透明な時代です。それらの問題を構造から解明し、さらには解決法を見出したいのであれば、特定の領域に偏った知識では足りません。社会、法、政治、そして経済は、互いに規定し、介入し合っています。さらに私たちが生きる社会では様々な価値観や志向性が混在し、せめぎ合っています。この結びつきと多様性はもはや自明であり、あまりに常識的といえますが、その常識をまるごと引き受け、諸問題に正面から挑む知性なくしては、今日の社会を公正に捉え、今より生きやすい将来の社会を構想する道は拓けないのではないでしょうか。それは、現状に追従しない健全な批判精神と、更新を躊躇しない柔軟な思考回路を培うことでもあります。
社会学類は、社会の理解に対するこのような基本姿勢を尊重しながら、学生みずからが望む専門的な能力の獲得を求めます。社会学類が重きをおく学際性の強みは、固有のディシプリンを高い水準で体得してこそいかんなく発揮されるのであり、本学類が目指すところです。このタフな学びの場に率先して挑戦してくれる若者を、社会学類は歓迎します。